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「……行きましょう、リラン、あなたの子どもたちのところへ」『獣の奏者』はとても多角的に描かれた物語だと思います。だから児童文学にして、大人の心を掴み、ファンタジーにして、ハリーポッターも嫌厭するような読者にもウケるのかもしれません。「母」としての切り口で物語を楽しませていただきましたところ、冒頭のフレーズで涙が止まらなくなりました。あなたがこの多角的な物語のどの面を楽しむのか、気になります。
王獣と闘蛇が獣だけではなく、人も獣と一つだということを言っているのではないかと思ったが、人間は過去から学んで決して同じ轍を踏んではいけないということも言っているとの気がした。過去の災厄を秘密にせず、多くの人に教え、行くべき道を一緒に探って行くのが人間の任命なのではないかと。面白い話でしたが、たくさんのことも考えさせたのだ。