ukakublanthology (Japanese Edition)

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艶めく遊郭で繰り広げられる、愛憎渦巻く物語を４名の書き手でお送りいたします。
※作品内に挿絵有

【あらすじ】

＊葉月＊

銀髪に左目が緑、右目が青色でΩの鈴音は、家族からも気味悪がられ、父親の借金の返済のため遊郭に売られた。
鈴音には想い人、軍人でαの入江という男がいた。だが入江への気持ちは胸に秘めながら、老舗呉服屋の若旦那、佐藤に水揚げされることになる。佐藤は卑劣な男で、鈴音に沢山の辱めを受けさせる。鈴音は傷つき自分は穢れた存在だと思い込む。だがそんな鈴音を優しく癒してくれたのは想い人の入江。
そんな入江との関係を深めていくうち、佐藤は嫉妬に狂い……。
入江と逢えることだけを、心の支えにする鈴音を取り巻く、二人の男との行方は……。
究極の純愛が奏でる、切なく心温まるオメガバース。

＊間中ことは＊

目覚めたら、そこは獣人が住む異世界の遊郭だった──
二年前。一五歳のときに獣人世界「彩里国」に転移した毬也は、男色向け遊郭「夢幻楼」で下働きの禿として生活している。
禿仲間で猫獣人の月華は転移した毬也を最初に見つけ、救ってくれた恩人で、彩里国では「ケダモノ」と呼ばれてつまはじき者である毬也のそばを離れず、いつも守ってくれる。
猫族だからかスキンシップは他人が呆れるほど密で独占欲も感じるが、家族の愛に飢えていた毬也は嬉しく、このまま変わらず一緒にいられると思っていた。
だが年月が過ぎ、月華にも毬也にも客と同衾する時期が来る。それをきっかけに今まで優しかった月華の態度が変わり、毬也に冷たく当たるようになった。初めての客も奪われ生活に困窮する毬也だが、月華の秘された真意を知って────
純情な異世界転移少年と、独占欲が強い獣人男娼の初恋物語。

＊雨宮理久＊

遊女である妹の花里を遊郭から逃がした誠太郎。だが、そのことを妓楼の男たちに知られてしまい、罪を黙っている代わりに隷属させられ嫌な仕事を押しつけられるようになった。
過酷な日々を送っているとき、妓楼に初めて見る客が現れた。倉間という名の男は、かなりの金持ちで宴席で遊女をふたりも侍らせていた。そんな男が突然「身請けをしたい」と楼主に告げる。その身請けの相手は左右どちらの遊女でもない。倉間は誠太郎のもとへやってきてその手を差し伸べてきた——。
自らに価値を見出せずにいた献身的な青年が人を愛し愛されるようになる話。

＊天宮叶＊

中流遊郭『華籠』で男娼をしている雪は、顔はいいが体格がよく、華奢な遊女を好む客には嫌煙されている。華籠には売れない遊女を競りにかけ、客に売付ける裏遊郭制度があり、姉代わりだった椿花魁の身請けを機に雪も競りにかけられることになった。
ろくでもない客に買われるだろうと、人生を諦めていた雪は、とんでもない高値で落札され、客との初顔合わせで大和と名乗る青年と出会う。一目見た瞬間彼に強く惹かれた雪は、彼に抱かれるのだと覚悟するも、自分を抱いて欲しいと大和に頼まれてしまい＿＿

【発行】
雨天葉間部（主催・天宮叶）
【イラスト・デザイン】
天宮叶

Language: Japanese

Pages: 210

Format: Kindle Edition

Release: August 11, 2023

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