五年ほど前に、私は甲状腺腫瘍に罹患していることが検査結果で判明し、「がん」であると診断されました。 がん(癌)は「現代の死病」と言われています。どんなことをしても治療できない、とされています。 私の潜水仲間の友人たちは、五〇歳代でがんに罹患し、治療のかいなく数年後にすべて亡くなりました。 「現代の死病」であるがんの「死刑宣告」を受け、私も友人たちと同じように、数年後に死ぬことを覚悟しました。 私は、生理学の研究者として、これまで様々な研究に取り組んできました。 がんについても少なからず、研究を重ねてきました。 私自身ががんと診断されたのち、ふと私は「がんを克服するために、量子生物学が応用できるのではないか」と考えました。 (まえがきより) 人は誰でも歳を取り、老化が進みます。老化が進むことを止めることはできません。これは生物が新陳代謝を繰り返すからです。 年齢が進むこと、つまり加齢とは、時間が経過するにつれて、体内の細胞や組織や臓器が変化することを言います。 すでに一〇歳代の後半から、加齢により、胸腺(免疫に関する臓器)や脳の松果体(体内時計を司る臓器)などは、小さく収縮
五年ほど前に、私は甲状腺腫瘍に罹患していることが検査結果で判明し、「がん」であると診断されました。 がん(癌)は「現代の死病」と言われています。どんなことをしても治療できない、とされています。 私の潜水仲間の友人たちは、五〇歳代でがんに罹患し、治療のかいなく数年後にすべて亡くなりました。 「現代の死病」であるがんの「死刑宣告」を受け、私も友人たちと同じように、数年後に死ぬことを覚悟しました。 私は、生理学の研究者として、これまで様々な研究に取り組んできました。 がんについても少なからず、研究を重ねてきました。 私自身ががんと診断されたのち、ふと私は「がんを克服するために、量子生物学が応用できるのではないか」と考えました。 (まえがきより) 人は誰でも歳を取り、老化が進みます。老化が進むことを止めることはできません。これは生物が新陳代謝を繰り返すからです。 年齢が進むこと、つまり加齢とは、時間が経過するにつれて、体内の細胞や組織や臓器が変化することを言います。 すでに一〇歳代の後半から、加齢により、胸腺(免疫に関する臓器)や脳の松果体(体内時計を司る臓器)などは、小さく収縮