『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』など、著作累計が世界2,750万部突破した世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が、コロナ禍について発信した寄稿・インタビューを日本オリジナル編集の書籍として刊行。 われわれはいま、歴史の転換点に立っている! “知の巨人"が世界的危機の中で発した全人類へのメッセージ! 本当は何が起きているのか、コロナ後をいかに生きるべきか? 本書「序文」より 私たちは2020年3月の時点よりも今のほうが、国際協力の必要性や、グローバルなリーダーシップの救い難いまでの欠如、民衆扇動家や独裁者の危険性、監視テクノロジーの脅威を、なおいっそう痛感している。 私たちが直面している最大の危険はウイルスではなく、人類が内に抱えた魔物たち、すなわち、憎悪と強欲と無知だ。 だが……思いやりや気前の良さや叡智を生み出すような対応もとりうる。…科学を信じるという選択をすることもできる。…みなで協力する道を選ぶこともできる。……もしこうした建設的な形で反応すれば、目の前の危機に取り組むことがはるかに易しくなるだろう……。 本書は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという一大危機を人類が迎えるなかで、著者が緊急に発表した見解を収録したものだ。日本オリジナル版。前半は「タイム」誌と「フィナンシャル・タイムズ」紙と「ザ・ガーディアン」紙への寄稿である。後半はNHKのETV特集のインタビューだ。「ユヴァル・ノア・ハラリとの60分」として放送された。 【目次】 序 文 人類は新型コロナウイルスといかに闘うべきか──今こそグローバルな信頼と団結を 歴史に見る厖大な犠牲者 感染症との闘い 新型コロナウイルス感染症の意味 ウイルスの変異という脅威 ウイルスと人間の境界 必要なのは互いの信頼と団結 コロナ後の世界──今行なう選択が今後長く続く変化を私たちにもたらす 新しい監視ツール 重大な分岐点──「皮下」監視 緊急事態の一時的な措置は後まで続く──プディング令 プライバシーか健康か 「石鹸警察」はなぜ不要か 科学と公共機関とマスメディアへの「信頼」 グローバルな情報共有 医療と経済と移動のグローバルな合意 アメリカという空白 死に対する私たちの態度は変わるか?──私たちは正しく考えるだろう 避けようのない運命──死の意味 死は技術的問題に 延びる寿命は死後の世界への関心を失わせた 死に対する人間の態度 神の罰ではなくワクチンを 人命を守るためにさらに力を いずれは死すべき存在 生の意義を考えるのは私たち一人ひとり 緊急インタビュー「パンデミックが変える世界」インタビュアー 道傳愛子 発展途上国とウイルスの変異 歴史の決定的な瞬間 独裁か民主主義か 民主主義国家による大規模な監視社会 生体情報収集用のブレスレット 治安機関と医療機関 独り歩きをする緊急措置 透明で双方向の情報 どんな情報とどんな科学者を信じるべきか 協力と情報共有 集団的リーダーシップの必要性 パンデミックを生き延びるために 出 典 訳者あとがき
『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』など、著作累計が世界2,750万部突破した世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏が、コロナ禍について発信した寄稿・インタビューを日本オリジナル編集の書籍として刊行。 われわれはいま、歴史の転換点に立っている! “知の巨人"が世界的危機の中で発した全人類へのメッセージ! 本当は何が起きているのか、コロナ後をいかに生きるべきか? 本書「序文」より 私たちは2020年3月の時点よりも今のほうが、国際協力の必要性や、グローバルなリーダーシップの救い難いまでの欠如、民衆扇動家や独裁者の危険性、監視テクノロジーの脅威を、なおいっそう痛感している。 私たちが直面している最大の危険はウイルスではなく、人類が内に抱えた魔物たち、すなわち、憎悪と強欲と無知だ。 だが……思いやりや気前の良さや叡智を生み出すような対応もとりうる。…科学を信じるという選択をすることもできる。…みなで協力する道を選ぶこともできる。……もしこうした建設的な形で反応すれば、目の前の危機に取り組むことがはるかに易しくなるだろう……。 本書は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという一大危機を人類が迎えるなかで、著者が緊急に発表した見解を収録したものだ。日本オリジナル版。前半は「タイム」誌と「フィナンシャル・タイムズ」紙と「ザ・ガーディアン」紙への寄稿である。後半はNHKのETV特集のインタビューだ。「ユヴァル・ノア・ハラリとの60分」として放送された。 【目次】 序 文 人類は新型コロナウイルスといかに闘うべきか──今こそグローバルな信頼と団結を 歴史に見る厖大な犠牲者 感染症との闘い 新型コロナウイルス感染症の意味 ウイルスの変異という脅威 ウイルスと人間の境界 必要なのは互いの信頼と団結 コロナ後の世界──今行なう選択が今後長く続く変化を私たちにもたらす 新しい監視ツール 重大な分岐点──「皮下」監視 緊急事態の一時的な措置は後まで続く──プディング令 プライバシーか健康か 「石鹸警察」はなぜ不要か 科学と公共機関とマスメディアへの「信頼」 グローバルな情報共有 医療と経済と移動のグローバルな合意 アメリカという空白 死に対する私たちの態度は変わるか?──私たちは正しく考えるだろう 避けようのない運命──死の意味 死は技術的問題に 延びる寿命は死後の世界への関心を失わせた 死に対する人間の態度 神の罰ではなくワクチンを 人命を守るためにさらに力を いずれは死すべき存在 生の意義を考えるのは私たち一人ひとり 緊急インタビュー「パンデミックが変える世界」インタビュアー 道傳愛子 発展途上国とウイルスの変異 歴史の決定的な瞬間 独裁か民主主義か 民主主義国家による大規模な監視社会 生体情報収集用のブレスレット 治安機関と医療機関 独り歩きをする緊急措置 透明で双方向の情報 どんな情報とどんな科学者を信じるべきか 協力と情報共有 集団的リーダーシップの必要性 パンデミックを生き延びるために 出 典 訳者あとがき