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約束の海 (新潮文庫)

約束の海 (新潮文庫)

山崎豊子
0/5 ( ratings)
「戦争をしないための軍隊」という存在を追及してみたくなりました――。戦争を終生のテーマとした、昭和を代表する作家による最後の長編小説。海上自衛隊の潜水艦「くにしお」と釣り船が衝突、多数の犠牲者が出る惨事に。マスコミの批判、遺族対応、海難審判……若き乗組員・花巻朔太郎二尉は苛酷な試練に直面する。真珠湾攻撃時に米軍の捕虜第一号となった旧帝国海軍少尉を父に持つ花巻。時代に翻弄され、抗う父子百年の物語が幕を開ける。自衛隊とは、平和とは、戦争とは。構想三十年、国民作家が遺した最後の傑作長篇小説。目次第一章 潜水艦くにしお第二章 展示訓練第三章 衝突事件第四章 海難裁判第五章 去るべきか執筆にあたって『約束の海』、その後――取材協力者氏名主要参考文献・資料パールハーバー解説 野上孝子※電子書籍版には解説は収録しておりません。登場人物花巻朔太郎…海上自衛隊二尉。先の大戦で“捕虜第一号"となった父を持つが、もとはノンポリの普通の若者だった……。小沢頼子…東洋フィルの美貌のフルート奏者。ふと知り合った朔太郎を、私の周りにいないタイプと好感を持つが――。筧勇次…潜水艦「くにしお」のエリート艦長。乗員の信頼も厚かったが、大事故を起こし、非難を一身に浴びる。丹羽秀明…朔太郎の高校の同級生。ボート部で事件を起こす。現在は防衛官僚、出世のためなら手段を選ばない。北健吾…朔太郎の防大の同期生。悩める性格故に、一年で退学。自衛隊を逆恨みする。週刊誌でアルバイト中。著者の言葉尖閣列島の話にせよ、すぐにこうだ、と一刀両断に出来る問題ではありません。自衛隊は反対だ、とかイエスかノーかで単純にわりきれなくなった時代です。そこを読者の皆さんと一緒に考えていきたいのです。今はその意識を再び考え直すタイミングなのかもしれません。山崎豊子/b>大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013年に逝去。
Language
Japanese
Format
Paperback Bunko

約束の海 (新潮文庫)

山崎豊子
0/5 ( ratings)
「戦争をしないための軍隊」という存在を追及してみたくなりました――。戦争を終生のテーマとした、昭和を代表する作家による最後の長編小説。海上自衛隊の潜水艦「くにしお」と釣り船が衝突、多数の犠牲者が出る惨事に。マスコミの批判、遺族対応、海難審判……若き乗組員・花巻朔太郎二尉は苛酷な試練に直面する。真珠湾攻撃時に米軍の捕虜第一号となった旧帝国海軍少尉を父に持つ花巻。時代に翻弄され、抗う父子百年の物語が幕を開ける。自衛隊とは、平和とは、戦争とは。構想三十年、国民作家が遺した最後の傑作長篇小説。目次第一章 潜水艦くにしお第二章 展示訓練第三章 衝突事件第四章 海難裁判第五章 去るべきか執筆にあたって『約束の海』、その後――取材協力者氏名主要参考文献・資料パールハーバー解説 野上孝子※電子書籍版には解説は収録しておりません。登場人物花巻朔太郎…海上自衛隊二尉。先の大戦で“捕虜第一号"となった父を持つが、もとはノンポリの普通の若者だった……。小沢頼子…東洋フィルの美貌のフルート奏者。ふと知り合った朔太郎を、私の周りにいないタイプと好感を持つが――。筧勇次…潜水艦「くにしお」のエリート艦長。乗員の信頼も厚かったが、大事故を起こし、非難を一身に浴びる。丹羽秀明…朔太郎の高校の同級生。ボート部で事件を起こす。現在は防衛官僚、出世のためなら手段を選ばない。北健吾…朔太郎の防大の同期生。悩める性格故に、一年で退学。自衛隊を逆恨みする。週刊誌でアルバイト中。著者の言葉尖閣列島の話にせよ、すぐにこうだ、と一刀両断に出来る問題ではありません。自衛隊は反対だ、とかイエスかノーかで単純にわりきれなくなった時代です。そこを読者の皆さんと一緒に考えていきたいのです。今はその意識を再び考え直すタイミングなのかもしれません。山崎豊子/b>大阪市生れ。京都女子大学国文科卒業。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。その傍ら小説を書き始め、1957年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。『白い巨塔』『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』『沈まぬ太陽』など著作はすべてベストセラーとなる。1991年、菊池寛賞受賞。2009年『運命の人』を刊行。同書は毎日出版文化賞特別賞受賞。大作『約束の海』を遺作として 2013年に逝去。
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Japanese
Format
Paperback Bunko

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