ぼくたちはひたすら自然から離れることで、今見るような文明を築いてきた。 ジュラ紀の面影を残す鳥、宇宙都市の住み心地、恐竜の時代の石、境界線の不思議・・・鋭敏な知的好奇心が、身近な日常から森の中、世界の果て、銀河の向こうまで駆け巡る。池澤夏樹ならではの、理系的思考と文学的想像力の交叉点にある楽しいエッセー集。 【目次】 一億年前の鳥の赤い顔 荒野に向かうペットたち 星の数ほどたくさんの世界 亡くなった天文学者について 海を知らない連合艦隊 南極大陸に行くべきだろうか バイカル・アザラシに会うまで 数字だけで一万ページの本 周囲を海に囲まれた土地 ナイルをずっと遡ったところ 窓の外は銀河と真空 僕は雨ふる国の王 ブナの森を出てからの歳月 石が降る谷で過ごした午後 板チョコほどのコンピューター 見ることが最もむずかしい風景 山の上で大論争 恐龍のギャロップ 電池を背負った小鳥 山に登りて告げよ、預言者よ 空と結ばれた自分 象の数についての誤解 三百年の寿命をのぞむ学者 我が肉体はミシンにあらず 夢の中の夢の中の夢 夜明けのミスと原子力発電所 所有できないものにつ
ぼくたちはひたすら自然から離れることで、今見るような文明を築いてきた。 ジュラ紀の面影を残す鳥、宇宙都市の住み心地、恐竜の時代の石、境界線の不思議・・・鋭敏な知的好奇心が、身近な日常から森の中、世界の果て、銀河の向こうまで駆け巡る。池澤夏樹ならではの、理系的思考と文学的想像力の交叉点にある楽しいエッセー集。 【目次】 一億年前の鳥の赤い顔 荒野に向かうペットたち 星の数ほどたくさんの世界 亡くなった天文学者について 海を知らない連合艦隊 南極大陸に行くべきだろうか バイカル・アザラシに会うまで 数字だけで一万ページの本 周囲を海に囲まれた土地 ナイルをずっと遡ったところ 窓の外は銀河と真空 僕は雨ふる国の王 ブナの森を出てからの歳月 石が降る谷で過ごした午後 板チョコほどのコンピューター 見ることが最もむずかしい風景 山の上で大論争 恐龍のギャロップ 電池を背負った小鳥 山に登りて告げよ、預言者よ 空と結ばれた自分 象の数についての誤解 三百年の寿命をのぞむ学者 我が肉体はミシンにあらず 夢の中の夢の中の夢 夜明けのミスと原子力発電所 所有できないものにつ